平成30年度第一回事業所内研修
ゴールデンウィーク前の5月1日に今年度第一回目の事業所内研修を行いました。16名の職員に「差別解消と虐待防止」についての講義と事例をもとに感想を話し合う簡単なグループワークを行いました。
その中で、私の祖母の話をしたのです。祖母は、御年84歳(ぐらいなはず)一人暮らしをしています。と言っても、緑内障で目も見えづらいし、耳も遠いので身の回りのことは、ヘルパーさんと私の母親が行っています。しかし、本人の頭はしっかりしたもので、私が遊びに行っても大きい声で話をすれば普通に会話ができています。
ある時、祖母と母親とが良く行くスーパー銭湯に行った際のことです。祖母の様子を見て何かとお手伝いをしてくれるおばさん達がいるとのこと。祖母にしてみると「自分のことは自分でする!」という思いがあるようで面白くない。母親は、そんな善意と本人の意志との間で困ってしまったそうです。
私たちがする「支援」も同じで、必ずしも相手の人が求めているわけではない時ってあるものです。しかし、社会一般から見れば「もうちょっと上手く…」というのも事実です。それに「きっとできないであろう」「難儀しているであろう」と思うことは、悪意はないけど無意識に差別的に見てしまっているのかもしれません。
そんな答えのない講義をしながら、職員一同に考える機会を提供できたと思います。
時々思うんですよね。私たちは、与えられることに慣れすぎていて、明確な答えが無いと怒ることもあるでしょ。それって変なことで、他人の見解や答えを鵜呑みにすることって自分を無くすことでしょうし、本来は、自分の頭で考えて答えを出すものだよなぁって。
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